例えば俺が野球大好きっ子(言わねー)だったとする。*1 見るのもそうだがプレイするのが。草野球チームなんかに入っちゃって、 週末はいつも練習。おめでたい。
で、来月に草野球チームの大会が開催されることになって、はりきる俺。 究極ハリキル俺。(ハリオレ)。究極張本勲スタジアム。(ハリスタ)
張り切っちゃっているので家族なんかも呼んじゃったりする。 で、週明けに会社の友人にこんな提案。
「俺さー、来月アレなんすよ、野球。野球の大会なんだけどさ、よかったら見に来ない?」
フーーーーーーーーーーーーーー。
行 く 訳 ね ー だ ろ 。
行く訳ねーじゃん。意味が分からない。
「よかったら見に来ない?」
「なんで?」
位の勢いだ。何でこーゆー人って誘ったりするんでしょうなー。そんなに見せたいのかよ、自分。自分の野球。 そーゆーのやっていいのは「自分のカッコイイところを見せてカワイ子ちゃんのハートをゲットしたい時」だけだろ。
が、実は野球の場合は余り問題にならない。 野球は観客が来なかったとしても成り立つからだ。 仮に呼ばれた人が全然来なかったとしても、試合は普通に始まるし、 メンバーは大好きな野球を問題なく存分に楽しめる。
厄介なのは音楽だ。いつの頃からかは分からんが、 自分の成果を観客に見せることが前提のような扱いになってしまっている。 観客が勝手に集まってくるようなバンドは全然問題ないのだが、多くのアマチュアバンドはそんな状況にはない。にも関わらず、観客に見せるのが前提の場合がほとんど。 確かに、音楽の場合、なんとなく観客がいないと盛り上がらないなー、的な感じは俺も思っちゃうのだが、 そもそもそこが何かおかしいような。俺も毒されちゃっているような。
お客さんなんかいなくても純粋にプレイだけを楽しむことができるような気はするんだが、 バンドとかに入ったりすると、必ず、そう、必ず、「じゃあ、そろそろライブでもやろうか」 っつー話になる。しかも、場所を借りるお金なんかもかかっちゃうので、チケットのノルマなんつー ものまで発生してしまう。 結果、友人を誘わざるを得なくなり、更にその人がどんなジャンルの音楽が好きなのか、 そもそも音楽が好きなのか、好きでもライブに行くような習慣のある人なのか、 習慣が無くても一回誘えばハマッちゃいそうな雰囲気を持ってるのか、とかは全然考慮に入れず、 とりあえず誘いまくる事になる。しかも有料で。 誘うなら、全くの他人を誘うとか、そもそもストリートライブ開くとか、そーゆー方向にすれば いいものを、ワザと断りにくい対象である友人をターゲットにしているところが凶悪だ。
「俺、今度ライブやるんだけど、よかったら来ない?」
『よかったら』って、
い い 訳 ね ー だ ろ 。
やれやれ。ヽ(´ー`)ノ
どーやったらみんながもっと違う価値観を持てるようになるんだろうなー。 何で人に見せようとすんのかねー。いいじゃん、演奏して楽しければ。 つーか、友人誘うにしてもちゃんとその友人とイベントと相性とかをちゃんとリサーチしてから誘ってあげて欲しいと思うわけです。
なんつって。